生命保険は、未来の不確かな出来事に備えるための重要な金融ツールです。
その中でも、定期保険は多くの人にとって利用されている保険の一つです。
この記事では、定期保険の基本的な概念、異なる種類、特徴、そして最適な商品を選ぶためのポイントについて詳しく説明します。
定期保険とは?
定期保険とは、保険期間中に死亡または高度障害状態になった場合に保険金を受け取れる保険です。
特徴としては、⼀定期間内の死亡および⾼度障害に対してのみ保険⾦が⽀払われる保険であり、満期保険⾦は無く、貯蓄としての機能はほとんどありません。
その分、少ない保険料で⼤きな保障を得ることができます。
保険期間が定められており、保険期間が満了すると保険契約は終了します。
では特徴を順に詳しく解説します。
定期保険の特徴
定期保険は、以下の特徴があります。
- 保険料が安い
定期保険は、終身保険と比べて保険料が安く抑えられます。これは、保険期間が定められており、保険期間が満了しても満期保険金が受け取れないためです。
- ライフステージに合わせて選べる
定期保険は、保険期間が10年、15年、20年など、複数のプランから選択できます。そのため、ライフステージに合わせて、必要な保障期間を選ぶことができます。
- 保障内容がシンプル
定期保険は、保険期間中は死亡または高度障害状態になった場合に保険金が受け取れるという、シンプルな保障内容です。そのため、わかりやすく、選びやすいというメリットもあります。
定期保険を選ぶ際のポイント
定期保険を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 保険期間
定期保険は、保険期間が定められているため、必要な保障期間を把握しておきましょう。
- 保険金額
保険金額は、被保険者の収入や家族構成などを考慮して決めましょう。
- 保険料
保険料は、保険期間や保険金額によって異なります。複数の保険会社の商品を比較して、自分に合った保険料のプランを選びましょう。
定期保険は、以下の人におすすめです
- 手頃な保険料で死亡保障を備えたい人
- ライフステージに合わせて、必要な保障期間を選びたい人
- 保険料を抑えて、保障内容をシンプルにしたい人
ただし、あまり知られていないようですが、定期保険にもいくつかの種類があり、選ぶ際に検討する余地があります。
定期保険の種類について
今回は、つぎの3つの定期保険を紹介します。
- ⻑期平準定期保険
- 逓増定期保険と逓減定期保険
⻑期平準定期保険
⻑期平準定期保険とは、保険料は⼀定で保険期間を⻑期にすることにより、ある時期に⼤きな解約返戻⾦が出せるように設計された定期保険です。
保険期間は最⻑100歳までの商品があります。法⼈契約の経営者の⽣前退職⾦対策などで、多く利⽤されます。
参考 ・長期平準定期保険とは
逓増定期保険(ていぞうていきほけん)と逓減定期保険(ていげんていきほけん)
逓増定期保険とは、⽀払う保険料は⼀定で、契約後⼀定期間ごとに保険⾦額が増えていく定期保険です。
死亡率が低い60歳くらいまでは、死亡保険金を押さえつつ60歳でピークにしておき、それ以降は病気やケガの保険に切り替えるといった考え方にも適切なです。
⻑期平準保険と同じく解約返戻⾦ピーク時に解約して、法⼈契約経営者の⽣前退職⾦対策などでも、多く利⽤されます。
⼀⽅、逓減定期保険とは、⽀払う保険料は⼀定で、契約後、⼀定期間ごとに保険⾦額が減っていく定期保険です。
例えば今は⼦どもが⼩さくて⼤きな保障が必要なので、死亡保険金のウエイトを初期に大きくしておき、リタイヤの時期までには必要な保障⾦額が減少するという場合に有効な保険です。
まとめ
定期保険は、保険料が安く、ライフステージに合わせて選べるというメリットがあります。
しかし定期保険は、終身保険と異なり、保険期間が満了しても満期保険金は受け取れません。また、保険期間中に解約した場合、解約返戻金はほとんどないか、あってもごくわずかです。
そのため、ライフステージでは結婚して家庭ができ、子供が生まれたときに最適で、大黒柱が万が一のことがあったとき、残された家族が大きな保険金を受け取れることで、子供の教育費等に使えるよう加入しておくと考えるのがよいでしょう。
自分に合った定期保険を選んで、安心した生活を送りましょう。
参考 ・資産運用のための知識|生命保険
●その他の保険の解説